『 高血圧 』

2026年10月06日 00:00
カテゴリ: 各種症状ブログ

『 高血圧 』


先日、
『高血圧』をテーマにした
勉強会に参加してきました。


今回は『高血圧』とは
どんな状態なのか、

そして鍼灸では
どのように身体を見ていくのかを、
できるだけ分かりやすくご紹介します。


高血圧はとても身近なものですが、

「血圧が高いと、何がいけないの?」
「特に症状がなければ大丈夫?」

と、意外と分からないことも
多いと思います。


今回は、高血圧について
西洋医学と東洋医学の両方の視点から、
できるだけ分かりやすくご紹介します。



【高血圧って、そもそもどんな状態?】

血圧とは、
心臓から送り出された血液が、
血管の壁を押す力
のことです。


よく、
「上が〇〇、下が〇〇」
と言いますよね。


上の血圧は、
心臓が縮んで血液を送り出したとき。

下の血圧は、
心臓がゆるんでいるときの血圧です。


現在、日本では
診察室で測った血圧が

140/90mmHg以上

であることが、
高血圧を診断する基準となっています。


ただし血圧は、

緊張、運動、睡眠、気温など、
さまざまなものの影響を受けて変化します。


そのため、
一度の数字だけではなく、
普段の血圧を継続して見ていくことが
大切です。



【症状がなければ大丈夫?】

高血圧の特徴のひとつは、

血圧が高くても、
自覚症状がほとんどないことがある
ということです。


頭痛やめまいなどを
感じる方もいますが、

「何も感じないから大丈夫」
とは限りません。


高い血圧が長く続くことで、

血管や心臓、腎臓などに負担がかかり、
脳卒中や心臓病、腎臓病などに
つながることがあります。


身体は、
いつも分かりやすく
不調を教えてくれるわけではありません。


だからこそ、
症状が出る前から血圧を知っておくこと
が大切なんですね。



【家で測る血圧も大切?】

病院では血圧が高いのに、
家ではそれほど高くない。


反対に、
病院では問題ないのに、
家で測ると高い。


そんなこともあります。


病院などで緊張して血圧が高くなるものを

「白衣高血圧」。


反対に、
診察室では問題なくても
普段の生活では血圧が高い状態を

「仮面高血圧」
と呼びます。


そのため、
病院で測った血圧だけではなく、
家庭で継続して測る血圧も大切です。


一回の数字だけで
一喜一憂するのではなく、
なるべく同じような条件で測り、
少しずつその変化を見ていく。


それが、自分の身体を知る
ひとつの手がかりになります。



【どうして血圧は高くなるの?】

高血圧には、
ひとつだけの原因があるわけではありません。


塩分の多い食事。

運動不足。

体重の増加。

飲酒や喫煙。

睡眠不足。

年齢や体質など。


さまざまなものが重なって、
血圧が高くなることがあります。


また、
腎臓やホルモンなどの病気が
背景に隠れていることもあります。


そのため高血圧の治療では、
必要に応じたお薬だけではなく、
食事や運動など、

日々の生活を見直していくことも
大切にされています。


すべてを一度に変える必要はありません。


少し塩分を控えてみる。

少し歩く時間を増やしてみる。

夜更かしが続いていたら、
少し早く休んでみる。


身体は、
毎日の小さな積み重ねの中で
つくられているのだと思います。



【東洋医学では「血圧」だけを見ない】

では、
東洋医学では高血圧を
どのように考えるのでしょうか。


昔の医学書には、

現在のような
「高血圧」という病名が
書かれているわけではありません。


その代わり、

頭痛。

めまい。

のぼせ。

耳鳴り。

動悸。

首や肩の張り。

眠りの浅さ。


など、
その人に現れている身体の変化から
状態を考えてきました。


同じ「血圧が高い」という方でも、

顔が赤く、のぼせやすい人。

身体が冷えている人。

疲れやすい人。

食生活が乱れている人。

イライラしやすい人。

眠りが浅い人。

身体に現れているものは
一人ひとり違います。


だから、
「高血圧だから、このツボ」
と単純に決めるのではなく、

今、その人の身体に
何が起きているのか。


そこを見ていくことを大切にします。



【高血圧は「肝」だけではない?】

高血圧と東洋医学のお話では、

「肝」がよく登場します。


たしかに、
のぼせ、頭痛、めまい、
イライラ、首や肩の張りなどから、

肝の状態を考えることがあります。


でも、
今回の勉強会で改めて感じたのは、

身体を「肝」だけで考えないことの
大切さでした。


食生活の乱れや胃腸の状態から
「脾」を見ることもあります。


年齢による変化や慢性的な疲労、
身体の消耗などから
「腎」を見ることもあります。


また、
精神的な緊張や感情の影響などから
「心包」の状態を考えることもあります。


つまり、
同じ「高血圧」という数字でも、

その背景にある身体の状態は
人によって違うということです。


肝だけではなく、

脾、腎、心包。

さらに気・血・水の巡りなども含めて、

その人の身体全体を見ながら考えていきます。



【鍼灸では、血圧の数字だけを見ません】

当院でも、

血圧の数字だけを見て
施術をするわけではありません。


脈やお腹の状態。

首や肩の緊張。

冷え。

睡眠。

食欲。

疲れ方。

日頃の生活習慣。

そうしたものも確認しながら、
身体全体の状態を見ていきます。


たとえば、
首や肩にいつも力が入っている。

夜になっても身体がゆるまない。

眠りが浅い。

疲れているのに休めない。

そんな状態が重なっている方もいます。


鍼灸では、
そうした身体の変化にも目を向けながら、
その方に合ったツボを選び、
身体全体を整えていきます。



【「刺絡」という方法も】

身体の状態によっては、
通常の鍼やお灸だけではなく、

「刺絡(しらく)」

という方法を用いることもあります。


刺絡とは、
皮膚のごく浅い部分を刺激して
少量の血液を出す、

鍼灸に古くからある施術方法のひとつです。


すべての高血圧の方に行うものではなく、
身体の滞りが強いと考えられる場合などに、

脈や症状、体調を確認しながら
必要に応じて選択します。


高血圧だから刺絡をする、
ということではありません。


あくまでも、
その人の身体を見たうえで、
施術方法を選ぶ
ということが大切です。



【高血圧は、医療機関での管理が基本です】

ここは、
とても大切なところです。


血圧が高いと言われた方や、
すでに治療を受けている方は、

医療機関での管理を続けながら
身体の状態を見ていくことも大切です。


お薬を飲んでいる方は、

自己判断で中止したり、
量を減らしたりしないようにしてください。


高血圧の治療目標も、

年齢や病気の有無、
身体の状態などによって
個別に考える必要があります。


鍼灸は、

首肩の張り、
眠りの浅さ、
疲労感など、

血圧の高さと一緒に感じている
身体の不調にも目を向けながら、

身体全体を整えるための
ひとつの選択肢だと考えています。



【数字の向こうにある身体を見る】

血圧というと、

「130」

「150」

「90」

そんな数字に目が向きます。


もちろん、
その数字はとても大切です。


ですが、
その数字の向こうには、

毎日の食事。

睡眠。

仕事の疲れ。

精神的な緊張。

年齢による身体の変化。


その人が過ごしてきた
日々があります。


血圧を測ることは、
ただ数字を確認することだけではなく、
今の自分の身体に、少し目を向けること
なのかもしれません。


「最近、血圧が少し高いな」

そんなときは、
数字だけを怖がるのではなく、


一度、
自分の生活や身体の状態を
振り返ってみてください。


身体は、
気づかないところでも
少しずつ変化しています。


その小さな変化に気づくことも、
これからの身体を守るための
大切な一歩なのだと思います。



【気になる症状がある方へ】

もし、
血圧の高さだけでなく、

頭痛やめまい、のぼせ、耳鳴り、
首や肩のこり、

眠りの浅さや疲れやすさなど、

身体の不調も一緒に感じている方は、
一度ご相談ください。


当院では、
血圧の数字だけを見るのではなく、

脈やお腹、冷え、睡眠、疲れ方
なども確認しながら、

お一人おひとりの身体に合わせて
施術を行っています。


「病院には通っているけれど、
身体のつらさも一緒に整えていきたい」

「なんとなく調子が悪い状態が続いている」

そんなときに、
鍼灸がご自身の身体を見直す
ひとつのきっかけになればと思っています。


気になることがございましたら、
お気軽にご相談ください。

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