「血」って何?

《《 東洋医学シリーズ第3弾 》》

東洋医学が初めての方にも分かるように
ご紹介します。

【「血」って何?身体を養う大切な存在】


「最近、顔色がよくない…」

「立ちくらみやめまいが気になる」

「肩こりや頭痛がなかなか取れない」


このような身体の不調に、
東洋医学では「血(けつ)」
が関係していることがあります。


今回は、前回ご紹介した
「気・血・津液」の中から、「血」
についてもう少し詳しくご紹介します。

【「血」は身体を養う大切な存在】


東洋医学でいう「血」は、
西洋医学の「血液」と似ていますが、
まったく同じ意味ではありません。


血には、
身体のすみずみまで栄養を届け、
身体を養い、
潤す働きがあると考えられています。


例えば、

・筋肉を養う
・皮膚や髪を健やかに保つ
・目を養う
・身体に潤いを与える
・心や精神の安定を支える

など、
身体のさまざまな働きに関係しています。


そのため
「血」もただあれば良いのではなく、

「十分な量があること」

「スムーズに巡ること」

この2つが大切です。

【血が不足した状態「血虚」】


東洋医学では、
身体を養うための血が不足した状態を

「血虚(けっきょ)」

と呼びます。


植物に十分な水や栄養が届かないと、
葉や花が元気をなくしてしまいますよね。


血虚もそれと似ていて、
身体のすみずみまで十分に養えなくなっている状態
とイメージすると分かりやすいでしょう。


血虚になると、

・めまいや立ちくらみ
・顔色が悪い
・目が疲れやすい
・髪や肌が乾燥する
・手足がしびれる
・眠りが浅い

などがみられることがあります。

【なぜ血虚になるの?】


血虚になる原因は一つではありません。


例えば、

◉食事量が少ない・胃腸が弱っている

東洋医学では、
食べ物から取り入れた栄養をもとに
血が作られると考えます。

そのため、
食事が十分に取れていなかったり、
胃腸の働きが弱っていたりすると、
血を十分に作れなくなることがあります。


◉出血によって血を失う

月経や出産、
ケガなどによって血を多く失うことも、
血虚につながる原因のひとつです。


◉疲労や無理が続いている

身体を休ませる時間が少なく、
消耗が続くことも、
気や血のバランスに影響します。


つまり血虚は、

「血を十分に作れない」

「血を消耗・失っている」

という状態が重なることで
起こりやすいと考えると、
イメージしやすいでしょう。

【血の巡りが滞った状態「瘀血」】


血は、不足するだけではありません。
身体の中をスムーズに巡ることも大切です。


東洋医学では、
血の流れが滞った状態を
「瘀血(おけつ)」
と呼びます。


川の水がスムーズに流れず、
一か所に滞っているようなイメージです。


瘀血になると、

・肩こり
・頭痛
・生理痛
・刺すような痛み
・いつも同じ場所が痛む
・あざができやすい

などがみられることがあります。


特に、
「刺すような痛み」
「痛む場所がはっきりしている」
という特徴は、
東洋医学で瘀血を考える手がかりのひとつです。

【なぜ瘀血(オケツ)になるの?】


血の巡りが悪くなる原因もさまざまです。


例えば、

◉気の巡りが悪くなる

前回ご紹介した「気」には、
血を巡らせる働きがあります。

そのため、
ストレスなどで気が滞ると、
血の巡りにも影響することがあります。


◉身体が冷える

東洋医学では、
身体が冷えると血の巡りが滞りやすくなる
と考えます。

寒い日に水が凍って流れにくくなるような
イメージです。


◉長い間、同じ姿勢で過ごす

身体を動かす機会が少ない生活も、
身体全体の巡りに影響します。


このように東洋医学では、
「血だけの問題」と考えず、
「気や身体の冷えなどとのつながり」
も考えていきます。

【「血」を健やかに保つためには?】


血を健やかに保つためには、
「しっかり作ること」

「しっかり巡らせること」

この2つが大切です。


毎日の生活では、

◉バランスよく食事をとる

血を作るためには、
まず身体に必要な栄養をきちんと
摂ることが大切です。


◉十分に休む

疲労や睡眠不足が続かないよう、
身体を休ませる時間も大切にしましょう。


◉適度に身体を動かす

散歩やストレッチなど、
無理のない運動で身体を動かす
習慣をつけましょう。


◉身体を冷やしすぎない

冷えを感じやすい方は、
入浴などで身体を温めることもおすすめです。


特別なことをするのではなく、
『食べる・眠る・動く・休む』
という毎日の生活を整えることが、
身体を健やかに保つ基本になります。

【あなたはどちらのタイプ?】


「血虚」タイプかも?

☑ めまいや立ちくらみがある
☑ 顔色が悪いと言われる
☑ 目が疲れやすい
☑ 髪や肌が乾燥しやすい
☑ 眠りが浅い


「瘀血」タイプかも?

☑ 肩こりがなかなか取れない
☑ 頭痛が起こりやすい
☑ 生理痛が強い
☑ 刺すような痛みがある
☑ いつも同じ場所が痛む

当てはまるものはありましたか?


もちろん、これだけで
「血虚」「瘀血」
と決まるわけではありません。


東洋医学では、症状だけでなく、
脈やお腹の状態、食欲、睡眠、生活習慣
なども確認しながら、

「なぜ今、この症状が起きているのか?」

を身体全体から考えていきます。


また、
『気が血を巡らせ、血は身体を養う』
というように、
「気」と「血」も
お互いに深く関係しています。


一つの症状だけを見るのではなく、
身体全体のつながりを考える。


これも東洋医学の大切な特徴です。


気になる症状が続いている方は、お気軽にご相談ください。

【次回は「津液(シンエキ)」についてご紹介します!】


次回は、気・血・津液の3つ目、

「津液(シンエキ)」

についてご紹介します。


「津液ってただの水分?」
「むくみと関係があるの?」
「水分が不足するのと、溜まるのはどう違う?」

そんな疑問を分かりやすくご紹介します!

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