「気」って何?

《《 東洋医学シリーズ第2弾 》》

東洋医学が初めての方にも分かるように
ご紹介します。

【「気」って何?身体を動かすエネルギーのお話】


前回は、東洋医学の基本となる
「気・血・津液」についてご紹介しました。


今回は、その中から「気(き)」について、
もう少し詳しく見ていきましょう!


「元気」「気力」「気分」「気疲れ」


私たちは普段から「気」という言葉を
よく使っています。


では、東洋医学でいう「気」とは、
一体何なのでしょうか?

【気は身体を動かすエネルギー】


東洋医学では「気」は、
身体を動かし、さまざまな働きを支える
大切な力と考えます。


車に例えるなら、
気はエンジンを動かす力のようなもの。


気がしっかり働くことで、

・身体を動かす
・食べ物を消化する
・身体を温める
・血や津液を巡らせる
・外から身体を守る

といった働きが保たれています。


つまり「気」は、
私たちが元気に生活するために
欠かせない存在なのです。


気はただたくさんあれば良いのではなく、
「十分な量があり、
身体の中をスムーズに巡っていること」
が大切です。

【気が不足すると?】


東洋医学では、
気が不足した状態を「気虚(ききょ)」
と呼びます。


エンジンを動かす力が弱くなった状態を
イメージすると分かりやすいかもしれません。


例えば、

・疲れやすい
・身体がだるい
・息切れしやすい
・食欲がない
・風邪をひきやすい

などがみられることがあります。


「しっかり寝ても疲れが取れない…」


そんな状態も、
東洋医学では「気」の不足という視点から
考えることがあります。

【なぜ気虚になるの?】


気虚には、
さまざまな原因が関係します。


例えば、

◉働きすぎや疲労

身体を休ませる時間が少なく、
気を消耗する状態が続くと、
少しずつ気が不足しやすくなります。


◉睡眠不足

十分に身体を休められない生活が続くことも、
身体の回復に影響します。


◉食生活の乱れ

東洋医学では、
食べ物からも「気」が作られると考えます。

食事量が少なかったり、
胃腸の働きが弱っていたりすると、
身体に必要な気を十分に作れなくなることが
あります。


つまり、

「使う量が多い」+「作る量が少ない」

という状態が続くと、
『気虚』になりやすいと考えると
イメージしやすいでしょう。

【気が滞ると?】


「気」は、
たくさんあれば良いわけではありません。
身体の中をスムーズに巡ることも大切です。


気の流れが滞った状態を
「気滞(きたい)」
と呼びます。


例えば、

・イライラする
・気分が落ち込みやすい
・胸やお腹が張る
・ため息が増える
・のどに何か詰まったように感じる

などがみられることがあります。


特にストレスが続くと、
気の巡りにも影響すると東洋医学では考えます。

【なぜ気滞になるの?】


気滞と特に関係が深いのが、
『ストレスや緊張などの精神的な負担』です。


例えば、

「仕事で緊張する日が続いている」

「言いたいことを我慢している」

「考え事が多く、なかなか気持ちが休まらない」


そんな状態が続くと、
東洋医学では気の流れが滞りやすくなる
と考えます。


皆さんもストレスが溜まったとき、

「はぁ〜……」

と大きなため息をついた経験はありませんか?


東洋医学では、
ため息が増えることも
気の巡りが悪くなっているときにみられる
特徴のひとつです。

【「気」を元気にするためには?】


毎日の生活の中で、
気を消耗しすぎず、
巡りを保つことが大切です。


難しいことをする必要はありません。

◉しっかり眠る

睡眠は身体を休ませる大切な時間です。
疲れているときほど、
まず身体を休めましょう。


◉きちんと食べる

東洋医学では、
食事は気を作るための大切な材料と考えます。
特に胃腸に負担をかけすぎないことも
大切です。


◉軽く身体を動かす

散歩やストレッチなど、
無理のない運動は気分転換にもなり、
身体の巡りを保つ助けになります。


◉頑張りすぎない

仕事や家事などで休む時間が少ないと、
気を消耗してしまいます。
疲れているときは休むことも
身体を整えるために必要です。


◉ストレスを溜め込みすぎない

好きなことをしたり、
ゆっくりお風呂に入ったり、
自分なりにリラックスできる時間を
作ることも大切です。

【気は「血」や「津液」ともつながっています】


気・血・津液は、
それぞれ別々に働いているわけでは
ありません。


気には、
血や津液を身体の中に
巡らせる働きがあります。


そのため、気の働きが乱れると、
血や津液の巡りにも影響し、
身体のさまざまなところに
不調が現れることがあります。


東洋医学が身体全体のバランスを
大切にするのは、このためです。

【あなたはどちらのタイプ?】


最近の身体を振り返ってみましょう!

「気が不足しているかも?」

☑ 疲れやすい
☑ 身体がだるい
☑ 息切れしやすい
☑ 食欲が落ちている


「気が滞っているかも?」

☑ イライラすることが多い
☑ ため息が増えた
☑ 胸やお腹が張る
☑ ストレスが溜まっている


もちろん、これだけで
「気虚」「気滞」と決まるわけでは
ありません。


東洋医学では、症状だけでなく、
脈やお腹の状態、
食欲、睡眠、生活習慣なども確認しながら、

「なぜ今、この症状が起きているのか?」

を身体全体から考えていきます。


同じ「疲れやすい」という症状でも、
身体の状態によって原因や治療方法が
異なることがあるのも、
東洋医学の特徴のひとつです。


気になる症状が続いている方は、
お気軽にご相談ください。

【次回は「血」についてご紹介します!】


「血」は単なる血液なのでしょうか?


東洋医学では、
血は全身に栄養を届け、
身体を養う大切な存在と考えています。


次回は、

「血が不足するとどうなる?」
「血の巡りが悪いってどういうこと?」

そんな疑問を分かりやすくご紹介します!

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