「急に天井がグルグル回るようなめまいが起きた…」
「耳が詰まったような感じがする」
「耳鳴りが続いて聞こえにくい」
このような症状が繰り返し起こる病気が
メニエール病です。
メニエール病は耳の病気です。
私たちの耳には、音を聞くだけでなく、
体のバランスを保つための大切な器官があります。
耳の奥には「リンパ液」という
液体が流れています。
何らかの原因でこのリンパ液が増えすぎると、
耳の中がむくんだような状態になり、
バランスや聞こえを感じるセンサーが
正常に働きにくくなります。
その結果、
グルグル回るようなめまい
耳鳴り
耳が詰まった感じ
聞こえにくさ
などの症状が現れます。
実は、はっきりとした原因は
まだ解明されていません。
しかし、多くの方に共通しているのが、
ストレス
疲労
睡眠不足
自律神経の乱れ
などが関係していると考えられています。
「最近仕事が忙しかった」
「精神的なストレスが続いていた」
「寝不足が続いていた」
そんな時期に発症する方も少なくありません。
メニエール病では
・突然起こるグルグル回るようなめまい
・めまいが20分~数時間続く
・耳鳴り
・耳の詰まり感
・聞こえが悪くなる
といった症状が繰り返し現れることが
特徴です。
症状が落ち着く日もありますが、
疲れやストレスが重なると再発することが
あります。
「放っておいても大丈夫?」
「少し休めば治るかな」
と様子を見る方もいらっしゃいますが、
症状を繰り返すことで
聴力に影響が出ることもあります。
めまいや耳鳴りが続く場合は、
まず耳鼻科を受診し、
適切な検査や治療を受けることが大切です。
東洋医学には
「メニエール病」という病名はありません。
その代わり、「めまい」「耳鳴り」「難聴」
といった症状を手がかりに、
身体全体のバランスをみながら
原因を考えていきます。
東洋医学では、
耳は「腎(じん)」と深い関わりがある
と考えられています。
また、身体には
「気(エネルギー)」
「血(栄養)」
「津液(身体を潤す水分)」
という3つの大切な要素があり、
これらがバランスよく巡ることで
健康が保たれると考えられています。
しかし、
ストレス、疲れ、睡眠不足、食生活の乱れ
などが続くと、
身体の巡りが悪くなり、
水分代謝にも影響が出てしまいます。
すると、
身体の中に余分な水分が停滞しやすくなり、
東洋医学ではこれがめまいや耳鳴り
などの症状につながることがあると考えます。
つまり、
東洋医学では「耳だけ」が悪いのではなく、
身体全体のバランスが崩れた結果として
耳に症状が現れていると考えるのです。
そのため、耳だけを診るのではなく、
• 最近よく眠れているか
• 疲れは溜まっていないか
• 食欲や胃腸の調子はどうか
• 冷えはあるか
• ストレスは多くないか
など、全身の状態を丁寧に確認し、
その方に合った治療を行います。
東洋医学では、
「症状だけ」を診るのではなく、
「なぜその症状が起こったのか」
という原因を大切に考えます。
鍼灸では、
「めまいを止める」「耳鳴りを消す」
だけを目的にするのではなく、
身体全体のバランスを整え、
本来持っている回復する力を引き出すことを
大切にしています。
ストレスや疲労、
自律神経の乱れなど、
一人ひとり異なる原因を考えながら
治療を行うため、
同じメニエール病でも治療内容は
人それぞれ異なります。
当院では、
脈やお腹の状態、
お身体全体のバランスを確認しながら、
一人ひとりの体質に合わせた施術を
行っています。
病院で治療を受けながら
鍼灸を併用される方も多くいらっしゃいます。
「薬だけでは不安…」
「病院ではメニエール病と言われたけれど、
なかなか症状が落ち着かない…」
「薬を飲んでいるけれど、体質も整えていきたい。」
という方は、お気軽にご相談ください。