『耳鳴り・難聴』

『 耳鳴り・難聴 』


こんにちは!

最近「耳の奥でキーンと音がする」「聞こえづらい気がする」

そんなお悩みを感じていませんか?

耳鳴りや難聴は、年齢を重ねてから増える症状ですが、

実はストレスや自律神経の乱れ、気圧の変化、体調不良がきっかけで起こることもあります。


『耳鳴り』とは?
耳の中で「キーン」「ジー」「ゴー」といった音が聞こえる状態をいいます。

外から実際に音がしていないのに、自分の耳や脳が“音を感じてしまう”現象です。


主な原因として
加齢による聴力低下(老人性難聴)
耳の疾患(中耳炎、突発性難聴、メニエール病など)、
ストレスや自律神経の乱れ、血流障害、薬の副作用や騒音の影響などが考えられ
特に「突発性難聴」などは早期治療が重要です。

放置すると回復が難しくなることもあるため、
急な聴力低下や耳鳴りは早めの受診がとても大切です。


『難聴』とは?
聴力検査で、ある一定以上の音が聞こえない、または聞こえにくい状態をいいます。

『難聴』には伝音性難聴と感音性難聴、
そしてこの二つの両方の症状がみられる混合性難聴があります。

◉伝音性難聴
外耳から中耳にかけての伝音器の障害が原因により起こる難聴で、
中耳炎や鼓膜の損傷などから起こります。
(滲出性中耳炎、慢性化膿性中耳炎など)

◉感音性難聴
内耳や聴神経といった感音器の障害として起こる難聴で、
加齢による聴力の低下や長時間騒音にさらされることで
蝸牛の感覚細胞の一部が脱落することで起こります。
(老人性難聴、突発性難聴など)
※感音性難聴の8〜9割は耳鳴りを伴っていると言われ、
最も多いのは老化変性によるものです。

◉突発性難聴とは・・・
突発的に症状が出る。
ほとんどが片側の耳に起こり、40〜50歳代に多く発症する。
原因は不明だが、内耳の血液循環障害やウイルス感染による聴神経の炎症などの説がある。

特徴として
①発症から2週間以内に適切な治療を受けないと回復は困難とされる。
②一度治癒すれば再発しない。
③めまいは1/3程度の方に現れるが、1〜3日くらいでなくなる。
④ストレスや心身の過労の影響が大きい。



『耳鳴り・難聴』を引き起こす主な体質タイプ
① 腎虚(じんきょ)タイプ
これは加齢や疲労の蓄積で「腎のエネルギー」が不足することにより起こる
「生命力の低下」です。
症状:慢性的な耳鳴り、聴力の低下、腰や膝のだるさ、
足の冷え、夜間の尿などが起こりやすいです。

② 肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ
これはストレスや怒りで「肝(かん)」のエネルギーが上に上がることにより起こる
「ストレス性の耳鳴り」です。
症状:イライラ、耳鳴り(キーンと高音)、顔のほてり、頭痛、不眠

③ 痰湿(たんしつ)タイプ
これは体内の“湿気”や“老廃物”が滞る「巡りの悪さ」から起こるものです。
症状:耳がつまる感じ、めまい、重だるさ、食欲不振


鍼灸では
『耳鳴り・難聴』に対して気・血の巡りを整え、
腎や肝の働きを高めるように施術します。

よく使われるツボ例として
「翳風(えいふう)」・・・ 耳まわりの血流を促す
「腎兪(じんゆ)・太谿(たいけい)」 ・・・ 腎の働きを高める
「百会(ひゃくえ)・風池(ふうち)」・・・自律神経や頭部の巡りを整える
体質や原因に合わせてツボを選び、
耳だけでなく全身のバランスを整えることがポイントです。


◉日常でできる耳のケア
大きな音を避ける(イヤホンの音量注意)
十分な睡眠とストレスケア
血流を良くする軽い運動やストレッチ

◉オススメの食べ物
腎を養う食材:黒ごま、黒豆、山芋、くるみ、海藻類
イライラ・熱タイプには:セロリ、きゅうり、緑豆


まとめ
耳鳴りや難聴は、単なる「耳のトラブル」ではなく、

体や心のバランスの乱れが反映されていることも多い症状です。
西洋医学では「耳の器質的な異常」や「血流・神経の問題」として考え、
東洋医学では「腎」「肝」「気血の巡り」の乱れとしてとらえます。
どちらの視点も大切にしながら、

生活習慣の見直しや鍼灸によるケアを取り入れることで、

少しずつ耳の不調が軽くなる方も多くいらっしゃいます。
「最近、耳がつまる」「キーンと音がする」などのサインがあれば、

早めに身体を整えていきましょう!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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